院長の独り言/2011-10-09

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院長の独り言

ノーベル医学生理学賞の受賞者が決まりました

スウェーデンのカロリンスカ研究所は3日、2011年のノーベル医学・生理学賞を免疫機能の解明に貢献した、米スクリプス研究所のブルース・ボイトラー博士、フランスのストラスブール大のジュール・ホフマン教授、米ロックフェラー大のラルフ・スタインマン博士(68)の3人に授与すると発表ました。

免疫は生まれながらに備わっている「自然免疫」と、生まれた後にさまざまな病原体にさらされてから獲得する「獲得免疫」に分けられますが、ボイトラー、ホフマン両氏は動物の細胞表面にあるタンパク質トール様受容体の研究を通じて自然免疫の機能を解明。また、スタインマン氏は哺乳類の免疫系の一部を担う樹状細胞を発見し、獲得免疫を研究しました。

一方、かねてから受賞候補として最有力と目されていた、新型iPS細胞の研究者、山中伸弥京大教授は選ばれませんでした。

なぜ山中教授は選ばれなかったのか? それには越えなければならないいくつかのハードルがあるように思います。

例えば、昨年ノーベル化学賞を受賞した鈴木、根岸両教授らによるカップリング技術が、医薬品や家電製品などに幅広く応用されていることを考えると、このiPS細胞はまだ臨床応用には至っていないことが挙げられると思います。

そして、そこに至るためには、iPS細胞が抱える問題点を解決しなければなりません。

その中で最大のポイントはiPS細胞作製の際に導入される4つの遺伝子のひとつがc-Mycというがん遺伝子であることです。このことにより、将来がんの発生のリスクが高まってしまうことです。

この問題が解決し、臨床応用が進み、多くの難病患者が拒絶反応に悩まされることなく、再生医療の恩恵にあずかることができるようになった暁には間違いなく受賞できると思うのですが。



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