たばこは前立腺がんの再発リスクを高める
たばこは、健康な人がいろいろながんになるリスクを上げることが、はっきり分かっています。最近では、一度がんになった人が喫煙を続けていると、再発のリスクが高まるとも言われるようになっています。
先ごろ、喫煙と前立腺がんの再発についての論文が、米国立がん研究所ジャーナルに掲載されました。
米国の一病院の一人の医師によって前立腺の切除を受けた、がんが前立腺内に留まる患者1,416人を対象にしています。平均で7.3年の追跡調査により、106例の再発(前立腺での再発、転移、前立腺がんによる死亡)などを確認しました。
その結果、手術後1年の時点での喫煙状態により再発率を比べると、非喫煙者では12.1%、喫煙を止めた者では14.8%だったのに対して、喫煙者では34.3%でした。
つまり、手術後に喫煙を止めると再発のリスクが下がるが、喫煙をしていると再発のリスクが上がることをうかがわせる結果でした。
著者らによると、今回の研究と同じように、前立腺がんで前立腺の切除を受けた患者を対象に「喫煙と再発の関係」を調べた研究は一つしかないそうです。その研究では、喫煙による再発リスクの上昇を認めませんでした。しかしながら、今回の研究と比べて、追跡期間は半分以下だったということです。
喫煙を止めることで前立腺がんの再発が減るかどうかをはっきりさせるには、さらに研究が必要でしょう。とはいえ、たばこががんに限らず多くの病気のリスクを上げることははっきりしています。前立腺がんに限らず、何らかの病気になったことをきっかけに禁煙することは決して無意味なことではないでしょう。
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